菅野柊伍選手(東邦銀行・福島県出身)の認知リフレーミングプログラムご提供後の効果についてのご報告をいただきましたので、お知らせいたします。
スピードに関しては、決勝レースでのタイム 1 位がかなり増加した。なお、モーグル は、距離やタイムから陸上短距離200m と同等のスピードであることをイメージいた だけると理解しやすいと思われる。
各決勝レースを秒速で比較すると、平均斜度の違いによる速度変化は特に見られなか ったが、2022-2023 シーズン並びに 2023-2024 シーズンが平均して 10.1~10.2m/s であるのに対し、2024-2025 シーズン(視覚認知プログラムご提供)は 10.4~10.5m /s と明らかな向上が見られ、今 シーズンは、平均すると前2シーズンに比べ距離にして約 3~4m 分早くゴールできてい ることになる(表中赤字)。
また、2024-2025 シーズンは、前 2 シーズンと比べると、気温が高く雪が緩んでミス が出やすくスピードも出にくいコンディションの大会が多かったことを含めても、ハイス ピードでのスキーコントロールができていたと推察される。またスピードが 1 位だった 際に、2 位と1秒以上の開き(距離にして約 10m 以上)があったレースが複数存在した ことも特筆できる。
なお、継続して指導していただいている原大虎コーチからも今シーズン最終戦後に 「間違いなくターンを含めすべてがうまくなっている」とのお言葉をいただいており、まだ成長半ばであることがうかがえる。
成績が向上したことは、一概に認知リフレーミング技術だけの効果とは言えませんが、感謝のお気持ちをいただけたことを嬉しく思います。今後のご活躍を期待しております。